【ワクワーク主催】アニメライター育成講座を受講して

私は、株式会社ワクワークが主催する第2期アニメライター育成講座に参加していました。

今回の記事では、この講座を受講するメリットや、講座を通じた自分の成長について記していきます。

※この記事は、株式会社ワクワークの依頼・支援等を受けたものではありません。私が一個人として、この講座を受講した感想を書いています。すべて本音です。

講座の概要

私が参加した第2期のライター育成講座は、2021年4月~2022年3月まで行われました。

先生について

この講座には、2種類の先生がいます。

1つ目は、現役アニメライターのいしじまえいわ先生。1年間にわたって課題の添削やアドバイスをしてくれます。

2つ目は、毎月末にあるゲスト講義の先生。毎月の課題についてフィードバックをもらえます。

講義について

講義は主に2種類あります。

1つ目は約3回に及ぶ石島先生の動画講義です。

アニメライターとして知っておくべき知識や業界の状況などを、月1回1時間程度、4月から3か月間、動画講座を通じて学びます。

アニメライターと聞いても「なにそれ?」と思う人は多いのではないでしょうか。

「アニメライターとは何か」「どうやって石島先生がライターになったか」「アニメライターの心得」「業界で仕事をするうえで知っておきたいこと」など盛りだくさんの内容です。

この動画講座でアニメライターについての基礎知識はほぼ網羅できるのではないでしょうか。

2つ目の講義は、毎月末のゲスト講師による講義です。

毎月、全くジャンルの異なるアニメライターの先生が講義をしてくれます。

そして先生がとても有名なライターさんばかりなのです。

私の場合、アニメ産業・ビジネスが好きで個人的に研究をしています。

なんと1月にはゲスト講義に増田弘道さんが来てくれました。

増田さんといえばアニメ産業レポートを執筆されるほど著名な方です。

私はちょうどそのころに増田さんの本を読んでいたので、とてもテンションが上がりました。

さて、ゲスト講義の内容については、前半1時間は先生がスライドを使って授業を行います。

内容は、仕事の内容や自身のキャリア、ゲスト講師の専門ジャンルの文章の書き方、などです。

私が一番楽しみに聞いていた部分は、それぞれの先生がどのようにアニメライターになったか、その経緯です。

アニメライターに決まったなり方はありません。10人いれば、10通りのなり方があります。

それぞれの先生がどのような経験を積んでアニメライターになったか、その先生の背景がわかるようなお話が一番楽しかったです。

受講生は大学生が多いので、自身のキャリアを考える上でも大変有意義なお話だったと思います。

後半30分は、ゲスト講師のフィードバックの時間です。

私たちが書いた課題をゲスト講師の方が見て、私たち一人一人にコメント・フィードバックをしてくれます。

後述しますが、一度私たちが書いた課題は石島先生がフィードバックをしてくれます。

そして、フィードバックを受けて修正した課題をゲスト講師の先生に見てもらいます。

毎回、ゲスト講師の先生は石島先生とは異なった視点でアドバイスをくれるので、様々な見方を養うことができます。

ゲスト講師の講座は1時間半という設定ですが、毎回オーバーしてしまうほど大変白熱(?)した時間となります。

 

課題について

まず、月初めに課題が提示されます。

約1週間後の締め切りまでに課題を完成させ、講師の石島先生に提出します。

そして提出後1週間を目処に、石島先生からフィードバックをいただきます。

フィードバックには2つのパートがあります。

1つ目は、受講生全体に対するコメントです。

受講生がつまづきやすい点や質問があった箇所など、全体に共有されるフィードバックです。

2つ目は、個々人に対するコメントです。

一人一人の課題をしっかり読んでくださり、先生が気になった部分や改善点などを教えてくれます。

特筆すべきは、そのアドバイスの細かさです。

課題の中で先生が気になる部分について、「なぜその部分が気になる(ダメ)なのか」「そのままだと読者にどのような印象を与えるか」「どのように改善すればよいか」などを非常に細かく指摘してくれます。

そのため、「気になる部分」どのように修正すればよいか方向性がはっきり見えてくるのです。

この細かいアドバイスが毎回3~4か所あるので、先生から来るフィードバックの文章がかなり長いです。笑

でもこれは凄くありがたいことで、アドバイスが丁寧な分、修正がやりやすくなります。

石島先生からのフィードバックを読んでいて「なんで?」と思うことはありません。

なぜなら、その疑問を想定して石島先生が細かくアドバイスを書いてくれるからです。

ちなみに、ちょっとした受講生の質問にも、石島先生は丁寧に文章で回答してくれます。

すごく短文の質問に対しても、「なぜそのような質問が生まれたか」という質問に至った経緯を想定してくれ、それに対する回答を長文で書いてくれます。

さらに、質問の回答に加えてプラスアルファの情報をくれることもあり、質問に対する満足感・解決感(?)がとても高いです。質問してよかった、と毎回思いました。

さて、石島先生のフィードバックを受けて課題を修正したあとは、月末の講義でゲスト講師の先生にコメントをもらいます。

課題の内容は、Webサイトに投稿するアニメ紹介記事、プレスリリース、パンフレット、アニメ批評など多岐にわたります。

その道のプロのゲスト講師から毎回コメントをもらえるので、大変有意義な時間となります。

また、課題は毎回ジャンルが異なるので、事前に該当分野の記事を調べたりして書き方を掴みます。

そうしないと、どのようなスタイルで文章を書けばよいかわからないからです。

そして、月末のゲスト講座でその分野の書き方を学びます。

言い換えると、「自分で調べて書く」→「講師から書き方を教わる」という順番なのですが、普通は逆だと思いませんか?

私もそう思いましたが、今となってはこの順番のおかげで力をつけることができたと思います。

なぜなら、はじめは何もわからない状態で、時間をかけてそれぞれの分野の記事を調べるからです。

その過程で、多くの記事を読むことになります。

より多くの文章に触れることで、その分野のスタイルを感じ取ることができるのです。

ここまで、課題を概要を述べてきました。

ちなみに、最後の3か月間はじっくり時間をかけて10000字程度、自分の書きたいことを思う存分書きます。

講座で学んだことを活かして自分の書きたいことを書けるので、しんどいけど楽しい時間です。

私の成長

私はこの講座を通じて、ライターとして格段にレベルアップしました。

どのような点が変わったかというと、記事の目的を常に意識するようになりました。

これは講座でも習うことなのですが、記事を書き始める前には「起こしたい読者の行動」「起こしたい読者の反応」を予め考えるべきなのです。

簡単に言うと、「この記事を読んだ読者が、どのように行動するか (例:Webサイトのリンクに飛ぶ)」を想定してから記事を書くべきなのです。

私は講座を受講する前から個人ブログを書いたりライターの仕事をしたりしていましたが、目的を意識してから書くいうことはあまりできていなかったと思います。

ですが、この講座を受けてからは、「何のためにこの記事を書くのか」を考えてから手を動かすようになりました。

これが、私の中での成長なのだと思います。

最後に

ここまで、講座の基本的な内容をお伝えしました。

はっきりいって、この講座は決して楽ではありません。

毎月課題に取り組む必要があり、事前の調べ物も必要です。

講座はしんどいですが、その分サポートが充実しています。

分からないこと、困ったことがあれば、いつでも先生に相談してください。

適切なアドバイスをくれるほか、臨機応変に対応してくれます。

講座は全てオンラインで受講しましたが、まったく不便な点はありませんでした。

課題提出についてもテキストベースのフィードバックがとても丁寧なので、分からないことはすべて解決できます。

もし困ったことが、ぜひオンラインミーティングを希望してみてください。

すぐに日程を用意して、親身になって話を聞いてくれるでしょう。

この講座の価格は、決して安いものではありません(私の時は、6桁かかりました)。

ですが、講座をひととおり受けた今、この金額は安すぎないか!?と感じています。

超豪華なゲスト講師陣、石島先生の丁寧なアドバイス・サポートを1年間受けられることを考えると、安すぎる価格に見合わないクオリティです。

一言でいえば、コストパフォーマンスが良すぎます。笑

唯一惜しかったと思う点は、受講生同士(計4人)が交流する場所が少ないことですかね。

講座が始まる前と開始半年後ぐらいにオンライン交流会がありましたが、もう少しみなさんとお話してみたかったな、と思います。

この講座は完全オンラインで受講できるので、日本全国から講座を受講できます。

みなさんも、アニメが好きで、文章を書くことが好きな人は、ぜひ受講を考えてみてください!

 

 

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