2021夏アニメの製作委員会を考察する。

 みなさんこんにちは。Kazです。

今回は、2021年夏アニメの製作委員会についてみていこうと思います。

早速ですが、dアニメストアの「2021夏アニメ配信ラインナップ」にある深夜アニメ(放送が夜9時以降)を対象に調査します。

また、ここでの製作委員会一覧はあくまで予想です。予めご了承ください。

修正などありましたら、コメントにて教えていただけると助かります。

1. TSUKIPRO THE ANIMATION 2

まだ未配信

2. RE-MAIN(リメイン)

考察:「スケートリーディングスターズ」に引き続き、バンダイナムコアーツの女性向けイケメンスポーツアニメです。オリジナル原作であり多方面でのメディアミックスを想定したIPです。バンダイナムコアーツが得意としているジャンルの一つです。

3. うらみちお兄さん

考察:一番の注目は、丸井が製作委員会に参画している点です。丸井といえば、お店のマルイでよくアニメとコラボしたフェアが開催されています。どうやら丸井の中でアニメ事業を成長戦略として位置づけ、近年事業展開を急激に伸ばしているそうです。丸井の製作委員会参加は昔にもあったのですが、まだまだ見かける回数は少ないですね。丸井のアニメビジネスについてもっと知りたい人はこちらの記事がおススメです。あと驚く点としては、ムービックが出資額順でおそらく3位だということです。ムービックと言えば、いつも製作委員会の並び順では一番最後に見かけることが多かったです。多くのアニメに出資している分、ひとつにかけられる金額が少ないのではないかと勝手に考えていました。

4. ラブライブ!スーパースター!!

まだ未配信

5. 白い砂のアクアトープ

まだ未配信

6. 女神寮の寮母くん。

まだ未配信

7. ヴァニタスの手記

考察:まさかのアニメーション制作会社のボンズが出資額で2位となっています。アニメーション制作会社は基本、出資額が最も小さくなることが多いので驚きです。作品を見た感じはアニプレックス感がすごかったのですが、製作委員会メンバーを見るとアニプレックスのほかにも博報堂スクエニといった大手も参画していることがわかります。

8.  転生したらスライムだった件 第2期

考察:マイクロマガジン社は原作ノベル出版社としての参画です。一方講談社は、コミックの出版社として委員会に参加しています。BANDAI SPIRITSはグッズ会社ですが、最近はエイティシックスといったアニメにも出資しています。転スラはグッズ展開が積極的に行われているIPですので、それによるリターンも大きいのでしょう。ADKマーケティング・ソリューションズは、よくアニメのEDクレジットにも登場します。詳しい業務内容はネット上には公開されていませんが、おそらくSNS運用等のマーケティングを担っているのではないかと個人的に考えています。これまでにもアニメに関わる何らかの業務に携わっていたのは明らかですが、今回のように製作委員会に参画するのはかなりレアです。もっというと、なぜソニーミュージック・ソリューションズも出資しているのかも謎です。昔からアニメの製作委員会に参画していましたが、ソニーミュージック内にはあのアニプレックスがあるので、事業が被ってないか?と思ってしまいます。

9. 天官賜福

考察:bilibili製作の中国アニメを輸入・吹替して放映しています。どちらもソニーミュージックの会社です。近年、この2社は中国人気アニメの日本への輸入に力を入れています。魔道祖師もそのひとつです。ライセンス料は当然かかりますが、流行らないアニメを一から出資して赤字を出すより賢い戦略といえるでしょう。

10. アイドリッシュセブン Third BEAT!

考察:バンダイナムコの巨大IPですね。かなりのヒットですので、あれだけの利益をこの三社で分配すると...なんて恐ろしいことを考えてしまいます。おそらく、製作資金のほとんどは上位二社(つまり、バンダイナムコグループ)の出資でしょう。

11. チート薬師のスローライフ異世界に作ろうドラッグストア~

考察:つっこみどころ満載です。おそらく製作委員会メンバーの数が今期最大です。そして、普段製作委員会では見かけないメンバーがかなりいます。まず、出資額1位の冬寂。どうやらCG・映像制作の会社だそうですが、私は初耳でした。この作品は、おそらく出資額2位のクランチロールビデオメーカーとなっているでしょう。クランチロールは海外(といいつつソニー)の配信会社ですので、アジア以外ではクランチロールが独占配信しています。メディアネットはテレビ東京の関連会社です。ビデオマーケットは動画配信会社ですね。これだけ製作委員会のメンバーが多いので、各社の出資額は比較的小さいのではないかと予想されます。

12. 月が導く異世界道中(予想・順不同)

考察:こちらもなかなかレアのメンバーがいます。サテライトはアニメ制作会社ですが、この作品のメインアニメ制作はC2Cです。今回は出資という形の参加でしょう。エブリスタは小説投稿サイトですが、今作に直接関係はない気がします。アルファポリスはコミックの出版社です。メディコス・エンタテインメントはグッズ会社です。AQUA ARISはかなり情報が少ないですが、アニメに関わる業務を広く行っているそうです。NetEase Gamesは中国のゲーム会社です。はたらく細胞BLACKにも出資していました。

13. カノジョも彼女(順不同・予想)

考察:こちらもメンバーの数が多いですね。フォアキャスト・コミュニケーションズ日本テレビのグループ会社です。

14. 小林さんちのメイドラゴンS

考察:1期ではランティスがいましたが、バンダイナムコアーツへ併合されたことによりクレジットが変更となりました。なんだかヴァイオレット・エヴァーガーデンを彷彿とさせる製作委員会メンバーですね。

15. ぼくたちのリメイク

考察:今期一番つっこみたいメンバーだらけです。まず、出資額1位がbilibiliであること。ついに中国勢が日本アニメにがっつり参画してきました。bilibili自体はテンセントと同じく中国国内で積極的にアニメ製作を行っています。そして、フロントウイングラボはエンタメメディアのプロデュース会社です。この会社が以下のブシロード等を抑えたと思うとちょっと驚きます。アニメの主演がブシロードの声優事務所「響」所属の伊藤昌弘であること、そしてED曲をArgonavisが歌っていることから、ブシロードの強い関与が推察できます。KADOKAWAの原作なのに、KADOKAWAが入っていないのが以外です。

16. SCARLET NEXUS

考察:おそらくアニメ化の持ちかけはサンライズ(企画)でしょう。そして、原作ゲームの販売元であるバンダイナムコエンターテインメントも製作委員会に参画した形でしょう。近年はゲームのアニメ化による相乗効果を狙った作品が多いですからね。

16. ピーチボーイリバーサイド

考察:こちらもなかなか興味深いメンバーですね。まず、 グリーエンターテインメントが筆頭になっている点。記事にある通り、この会社は今年7月に設立されたばかりの、アニメ等のIPプロデュースを行うGREEのグループ会社です。おそらく、このアニメを皮切りにどんどん製作に参加していくでしょう。ただ、まだノウハウは少ないせいか、VAPや講談社トイズファクトリー、創通に製作委員会業務を任せていると思います。A3はグッズ制作、エクサインターナショナルやジュドーは映像制作をメインにしている会社です。

17. ひぐらしのなく頃に

考察:宣伝などのやり方を見ていると、実質的なアニメメーカーの役割はKADOKAWAが担っているように感じます。エルフィンとディ・テクノはパチンコメーカーです。どうやらひぐらしのパチンコがあるそう。MAGESはひぐらしの音楽レーベルとして参画しています。

18. Sonny Boy

まだ未配信

19. 迷宮ブラックカンパニー

考察:KADOKAWA原作のため、やはりKADOKAWA関連の会社が多いですね。作品の雰囲気からも「戦闘員、派遣します!」のような匂いが感じられます。マッグガーデンはコミックを配信しています。

20. 100万の命の上に俺は立っている

考察:こちらも、出資順2位に制作スタジオがきています。アスミックエースのほかにもワーナーやバンナムアーツといった大手が入っています。

21. 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X

考察:アスミックエースでも力を入れているIPですね。二期からは、製作クレジットが「はめふらX製作委員会」と「MBS」の2つに分かれました。何か意味があるのでしょうか。

22. ゲッターロボ アーク

考察:ダイナミック企画の社長は、今作の原作者・永井豪先生の弟だそうです。なんと、バンダイナムコグループの会社が3社も入っていますね。

23. D_CIDE TRAUMEREI THE ANIMATION

考察:今期のブシロードメインIPの一つです。サムザップとBlasTrainはゲームの会社です。ストーリーやキャラクターからもメディアミックス(特にゲーム)を意識したIPということがわかります。ブシロードの得意分野ですね。最近、ブシロード電通をセットでよく見ますね。

24. 魔法科高校の優等生

考察:アニプレックスの大手IPです。KADOKAWAは原作を発売しています。「魔法科高校の劣等生(来訪者編)」と同じ製作委員会メンバーです。スクエニ魔法科高校のゲームを発売しています。ストレートエッジは原作者・佐島先生が所属するクリエイター事務所です。そしてお馴染みのムービック

25. かげきしょうじょ!!

考察:キングレコードが幹事でしょう。なんと、アニメイトが製作委員会に参画しています。めずらしいですね。すみません、あと一社(製作の森直樹さんが所属する会社)がわかりませんでした。

26. 精霊幻想記

考察:こちらもつっこみどころ満載。ホビージャパンはエンタメ系の出版をメインとしています。まさかのメロンブックスも製作委員会に参画していますね。イメージがありませんでした。CTWはWeb上のゲーム・マンガプラットフォームです。ストロベリー・ミーツ ピクチュアズはエンタメコンテンツのプロデュース会社です。叶音は音響制作の会社です。なかなかのレアメンツが集結しています。

27. 死神坊ちゃんと黒メイド(予想・順不同)

考察:小学館の原作ということもあり、小学館のグループ会社がとても多いです。

28. 探偵はもう、死んでいる。

考察:KADOKAWAの今期アニメで一番本気のIPかもしれません。セガが製作委員会に参画しているのはめずらしいですね。

29. 指先から本気の熱情2-恋人は消防士-
  • 彗星社

考察:まさかの一社単独です。一回のアニメが短いので、12話あったとしてもそれほど金額はかからないのかもしれません。

30. 出会って5秒でバトル

考察:原作が小学館からの出版なので、筆頭がショープロになっています。フィールズはもともとパチンコの会社でしたが、近年はIP活用に力を入れています。関西テレビが製作委員会に参画しているのはレアかもしれません。

今期のアニメ製作委員会からわかること

  • 中国勢の躍進
  • 「ぼくたちのリメイク」で筆頭のbilibiliに加え、NetEase Gamesなど中国のエンタメ企業が日本のアニメ産業に進出してきています。日本のアニメは全体的に、出資者が減少しています。そのため、中国の巨大資本のおかげで日本のアニメがつくられることが最近増えてきています。
  • ブシロードの本格的な製作委員会参画
  • ブシロードは以前、一社単独出資でアニメを製作していました。ですが、一社単独で制作費用を負担するのが苦しくなったせいか、先日の株主総会で製作委員会制度(複数社が出資)に移行することが発表されました。そのため、今期のアニメでは、いたるところにブシロードが出資しています。他の会社と同じように、他社が幹事のアニメに製作委員会メンバーの一員として参画していく方向性が今期の出資状況からわかります。
 

さいごに

これからも追記事項があれば順次追加していきます。よろしければ、こちらの記事もご覧ください。

 

kaz-foc.hatenablog.jp

 

 

NHKのラジオ英語講座がすごい

NHKラジオ講座、みなさんはご存知でしょうか。

英語のほかにも、韓国語や中国語など10言語も学ぶことができます。

私も以前は「ラジオなんてめんどくさい」と思っていました。

ですが、最近のラジオ講座はとにかくすごい!!

特にスマホアプリが多機能なのです。

今回はNHKのラジオ語学講座の中でも、番組の種類が豊富な英語講座についてご紹介します。

自己紹介

中学の頃から本気で英語の勉強を始め、英検1級やTOEIC940を取得しました。

一通りの英語の勉強方法は試したので、英語学習のコツについてもお教えできると思います。

なんでラジオ講座がいいの?

1. 放送時間が短い

1回の放送時間はたったの15分。週5回放送がある番組もあれば、週2回程度のものもあります。

2. 安い

ラジオ放送そのものは無料です。そして、1か月のテキストも500円程度。はっきりいって破格です。このクオリティでこの値段は、素晴らしいです。

3. 高品質

学校で習う基礎的な文法から、ネイティブが使うような実践的な英語も学ぶことができます。

なぜ参考書で独習するよりもラジオ講座がいいのか

英語に限らず、参考書を使って一人で勉強している人は多いでしょう。

さて、参考書を最後まで読んで勉強した人は、どれだけいるでしょうか。

あらかじめ試験日を決めて勉強している人や、明確な目標がある人は大丈夫でしょう。

ですが、「なんとなく勉強したい!」という人はとても危険です。

「勉強をする目的」がはっきりしていないと、ふつう勉強は続きません。

せっかくやる気になって参考書を買っても、そのモチベーションはいつまで続くでしょうか。

参考書を最後までやり切る前に、挫折してしまう人がほとんどです。

一方、ラジオ講座では、15分という短い時間で毎日勉強することができます。

はっきりとしたモチベーションがなくても、「毎日15分だけラジオを聴く」だけでいいので無理なく続けられます。

逆に、明確なゴールがないと続けられない人には、少し厳しいかもしれません。

どんな講座があるの?

学校で習うレベルの英語を学ぶ

小学生の基礎英語

すごく基本的な英会話フレーズを学べます。

「小学生」とありますが、中学生でも学べることがあるでしょう。

講座のテンション・雰囲気はかなり小学生向けです。

ですが、英語が何も分からないという人はぜひ一度聞いてみてください。

中学生の基礎英語

中学レベルの文法や会話表現を学習できます。

文法やイディオムを会話の中で学習できます。

中高生の基礎英語 in English

この講座は、基本すべて英語で進行します。

基本的な文法や単語をひと通り勉強し、ステップアップしたい方にお勧めです。

「物事をまるごと英語で理解する」という、ワンランク上のスキルが身につきます。

高校生からはじめる「現代英語」

ラジオ英語講座のなかでも、難易度が高い講座です。

英語で現代社会を勉強したい人にお勧めです。

比較的最近の世界中の出来事について学習します。

英検2級・準1級を目指す人にピッタリです。

楽しく英会話を学びたい

ボキャブライダー

一回の放送はたったの5分です。

中学生レベルの基本的な単語・会話表現を学べます。

単語や表現が、実際にどのような場で使われるかも学習できます。

ラジオ英会話

NHKラジオ英語講座の中でも最もポピュラーな番組です。

実践的な英会話フレーズを学ぶことができます。

基本的な英語が分かっていないと難しいかもしれません。

エンジョイ・シンプル・イングリッシュ

様々な英語のストーリーを聞いて理解します。

言葉の解説はありませんので、ある程度のレベルは必要かもしれません。

遠山顕の英会話楽習

ラジオ英会話よりもリアルで実践的な英会話を学べます。

生の英語を学びたい人にはとてもオススメの講座です。

英会話タイムトライアル

個人的に一番好きな講座です。

スピーキング力を鍛えることができます。

スピーキングは「瞬間英作文」とも言われてます。

この講座では、英語を瞬間的にアウトプットする訓練ができます。

ラジオビジネス英語

ビジネスシーンで使われる単語や表現を、詳しく本格的に学習できます

会話のスピードはおそらくラジオ講座の中で最も早いです。

ネイティブの人とビジネスの場で会話したい人にお勧めです。

どう講座を活用するの?

公式スマホアプリ

この公式スマホアプリがとにかくすごいです。

講座のクイズを受けられるだけでなく、1週間分の過去の放送を聞くことができます。

過去放送の一時停止もできるので、分からないときは一旦止まってゆっくり理解できます。

なんと、無料です!!

公式テキスト

ラジオ講座で学びたいひとは、絶対にテキストを買ってください!

全国の本屋に置かれています。1冊の値段は500円くらいでリーズナブルです。

さすがにラジオ音声だけでは、スペルは確認できません。

また、テキストはラジオ以上に解説が充実しています。

日本語訳もしっかり載っています。

ラジオ講座で本気で学ぶ人に、テキストは必須です!

過去音声

公式サイトで過去の音声を購入することができます。

2週間の放送音声で500円ほどです。

ラジオ講座って結局どうなの?

最近のラジオ講座は、初心者から上級者まで講座の種類が充実しています。

また、講座の放送は4月から始まります。

文法などをしっかり学びたい人には、放送の初回からチェックしましょう。

一日15分でも、一年間続ければしっかりと英語力が付きます。

継続は力なり。ぜひ、新しい日課としてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

特許をどう使うか

先日、任天堂コロプラへの訴訟の中で、賠償請求額を96億9900万に倍増させたとして話題になりました。

そもそも、任天堂は他社に特許を侵害されていても、業界発展のためならば黙認するというスタンスをとっています。

ですが、今回の場合はコロプラ任天堂の特許をパクって新しく特許を取り、その特許で儲けようとしたため任天堂が激怒しました。

今回注目したいのは、「業界発展のためなら特許を侵害されていても黙認する」という任天堂のスタンスです。

実は、特許をとって技術を自社だけで使おうとした場合、その技術が業界に全く広まらない可能性があります。

そのせいで市場が狭まり、最終的には全く儲からないというということがあります。

最近の技術経営では、「技術はみんなで使って市場を広げる」という考え方がスタンダードになっています。

今回は、トヨタを例にとってみてみましょう。

トヨタは、2019年にハイブリッド車に関する特許を無償提供すると発表しました。

なぜ、このようなことをしたのでしょうか。

その背景には、近年の電気自動車の躍進があります。

中国勢が最近、電気自動車の生産販売台数をグングン伸ばしています。

正直言って、ハイブリッド車の市場は将来伸びが悪くなります

そのため、意地でもトヨタハイブリッド車の市場を維持しようとしています。

特許を無償で提供することで、他社にハイブリッド車をどんどんつくってもらおうというのがトヨタの思惑です。

ただ、はっきりいって、遅すぎます。

電気自動車の市場が急激に伸びている今、ハイブリッド車に投資する企業がどれだけいるでしょうか。

なぜ電気自動車に参入する企業が多いかというと、電気自動車はつくるのが簡単だからです。

これを技術経営では、モジュラー型(組み合わせ型)といいます。

モジュラー型では、部品を組み合わせることで製品が完成します。

電気自動車では、モーターや電池、タイヤなどの部品を組み合わせるだけでいいのです。

そのため、つくるのが比較的簡単です。

一方、ハイブリッド車インテグラル型(摺り合わせ型)といい、つくるのが難しいです。

インテグラル型では、部品と部品を相互に細かく調整する必要があります。

そのため、高い技術力が必要とされます。

電気自動車では部品を組み合わせるだけでいいので、つくるが簡単です。

ですが、ハイブリッド車は部品ごとの微細な調整が必要なため作るのが難しく、参入する企業が少ないのです。

トヨタは技術を無償で公開することで、ハイブリッド車をつくるノウハウを他社に広げていこうとしているのです。

さて、特許に関して最近ではパテントプールというものが普及しています。

パテントプールは、多くの会社が特定の技術に関する特許を持ち寄って、各社で相互利用するというものです。

クロスライセンスが複数社で行われるというイメージです。

MPEG-2という映像関係の技術は、パテントプールの最も有名な例とされています。

近年では、特許の戦略ひとつで技術の広がり方が変わります。

特許とは少し違いますが、AdobeのPDFはすごく優秀な戦略を取りました。

PDFはみなさんご存知の通り、文書をどの端末でも同じように綺麗に表示する形式です。

PDFは簡単に出力することができ、簡単に閲覧することができますよね。

ワードやエクセルで簡単にPDFを出力できますし、PDFを閲覧するためのビューアは無料で配布されています。

そのため、PDFをつくる・見るのは無料でできますよね。

無料でこんなに素晴らしいものが使えるのですから、当然利用者は急増しました。

今では、PDFがない世の中は考えられませんよね。

では、PDFをつくっているAdobe社はどうやって儲けているのでしょうか。

実は、PDFを「編集」するためにはAcrobatという有料のソフトが必要です。

ここでAdobeはお金を得ているのです。

つまり、Adobeは無料で最低限の機能を世界中のユーザーを普及させ、「PDFがある世の中」を確立させました。

そして、もっと高度にPDFを使いたい人たちからお金を得る仕組みをつくったのです。

この記事と通して、無料で技術を広めることの大切さを理解していただけたのではないでしょうか。

興味を持った方は、「オープンイノベーション」についても調べてみてください。

 

 

 

 

アニメのビデオメーカー各社を比較する

アニメの製作委員会をご存じでしょうか。

アニメは1クール(12話)をつくるのに、3億円以上のお金がかかります。

一つの会社が3億円以上を出資して、アニメをつくるのは大変危険です。

もし作ったアニメが売れなかったら、投資した金額が回収できず巨額の赤字になるからです。

そのため、アニメを作るときには、いくつかの会社がお金を出し合います。

そして、アニメづくりに出資した会社が集まってできるのが、製作委員会です。

ややこしいですが、製作委員会がアニメの一切の権利を保有します。

製作委員会のなかでも、中心的な役割を果たすのがビデオメーカーです。

ビデオメーカーのほかにも、パッケージメーカーやアニメメーカー、幹事会社ともいわれます)

ビデオメーカーは、製作資金の大半を負担し、映像制作や宣伝を主導します。

とあるビデオメーカーでは、製作資金の9割以上を幹事会社が出資するそうです。

日本には、いくつかビデオメーカーがあります。

今回の記事では、ビデオメーカー各社の特徴を比較していきます。

先に断っておきたいのは、既にある原作の小説・漫画をアニメ化しているのはどこの企業でも同じです。

その他の特徴を詳しく書いています。

1.アニプレックス

アニプレックスソニーミュージックグループの一員です。 

鬼滅の刃」で名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

アニプレックスビデオメーカーのアニメは、製作委員会に参加する会社の数が比較的少ないです。

鬼滅の刃」もそうですが、アニプレックス、原作の出版社(集英社講談社)、アニメ制作会社の3社のみで構成されることが多いです。

たまに、テレビ会社やゲーム会社、グッズ会社などが入ることもあります。

ライバル企業のプロデューサーの方いわく、アニプレックスはお金を沢山持っているので、出資者が少なくて済むそうです。

そんなアニプレックスの強みは、アニメ制作会社と創り上げるオリジナル作品です。

最近だと、「SK∞(エスケーエイト)」もその一つです。

ほかにも、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「Angel Beats!」「体操ザムライ」など、アニプレックスは制作会社と協力して、原作のないオリジナル作品を製作することが多いです。

既にヒットしている原作を映像化するだけでなく、最初から話を作る工程に参加するというスタイルは他社ではあまりみられないスタイルです。

また、ノイタミナ枠のように、フジテレビと連携が強い印象です。

最近では、中国のアニメを日本に輸入して放送・配信しています。もちろん、アニプレックスが日本語に吹き替えています。

2. KADOKAWA

KADOKAWAは言わずと知れたエンターテイメント企業です。

メインの出版だけでなく映画やアニメ、ゲームなど幅広く事業を展開しています。

KADOKAWAの強みは、出版をアニメに活かせることです。

KADOKAWAでは、自社で大量にライトノベルやマンガを出版しています。

そのため、自社で出している小説やマンガをそのままアニメにすることができます。

実際に2021年春アニメですと、「戦闘員、派遣します!」「聖女の魔力は万能です」「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」など、KADOKAWAが出版している原作を、自社が製作委員会の幹事会社としてアニメ化しています。

KADOKAWAはその作品の多さゆえに、自社が出している原作を他社のビデオーメーカーがアニメ化することもあります。

例えば、「ソードアートオンライン」は電撃文庫というKADOKAWAのレーベルから出版され、アニプレックスが製作委員会の幹事としてアニメ化しています。

KADOKAWAは積極的にメディアミックスを行っており、アニメ事業を成長戦略の重要な柱として位置付けています。

3. バンダイナムコアーツ

バンダイナムコアーツは、バンダイナムコグループの一員です。

バンダイナムコグループとしては、他にもサンライズバンダイナムコピクチャーズなどのアニメ企業があります。

なかでも、バンダイナムコアーツはアニプレックスKADOKAWAと同じように、深夜アニメに焦点を当てています。

バンダイナムコアーツの強みの一つは、バンダイナムコグループ内の各社と連携した、シナジーの創出です。

例えば、人気IPのアイドリッシュセブンアイドルマスターは、もともとはゲームでした。

これらを映像化したことで、多くのファンを獲得しました。

グループ内のIPを有効活用できるというのが強みですね。

また、これらのアイドルやイケメンキャラクターを中心としたIPのアニメ化の経験を活かし、最近では独自のIPをプロデュースしています。

「スケートリーディング☆スターズ」はその一つであり、イケメンなキャラクターを作品の売りにしています。

グッズ展開も早期から力を入れており、「アニメだけで終わらせたくない」という会社の思いが垣間見えます。

他にも、バンダイナムコアーツの強みとして、⾳楽・ライブイベントとの連携が挙げられます。

前述したアイドルやイケメンキャラクターは、音楽イベントといったライブイベントとの親和性がとても高いです。

アイドルやイケメンキャラクターを演じているかわいいorイケメンな声優さんがイベントに登場して、作中に登場した曲を歌ったりファンサービスを送るなど、アニメの外でも作品ファンにアプローチしています。

リアルイベントを想定した上での作品づくりが最近増えてきていると感じます。

ちなみに、音楽レーベルのランティスバンダイナムコアーツの子会社であり、アニメの主題歌などを出しています。

 4. TOHO animation

 映画配給で有名な東宝が出しているレーベルです。

東宝の映像事業の中でも、アニメ製作は最も大きな収益源となっています

TOHO animation が製作する作品は、海外でもとても強い人気があります。

米アニメ配信サービスのCrunchyrollが発表したランキングによると、2020年に北アメリカで最も視聴された作品は、「呪術廻戦」と「僕のヒーローアカデミア」でした。

どちらも東宝が幹事会社です。

また、劇場版「僕のヒーローアカデミア」第2弾は、アメリカの日本アニメ映画歴代収入で8位にランクインし、「千と千尋の神隠し」を超えました

さらにこの映画は、アメリカの公開初日のランキングで堂々の1位を獲得し、公開週の週末で売り上げがその2倍になるなど、強い人気を誇っています

私は当時、アメリカにいました。

同時期に「鬼滅の刃」も人気でしたが、どちらかというと鬼滅はアジア系のコミュニティで広く見られている様子でした。

一方、「僕のヒーローアカデミア」はコミュニティに関係なく、全米で人気がありました。

アメリカ全体でみると、「鬼滅の刃」よりも「僕のヒーローアカデミア」のほうが知名度・人気がともに高かったです。

また、「僕のヒーローアカデミア」は夕方の時間帯に放送されています。

通常、製作委員会を組織するアニメは深夜に放送されるのがほとんどですので、夕方のアニメで製作委員会があるのはかなり稀です。

5. ブシロード

作品の傾向としてはバンダイナムコアーツと似ており、アニメにとどまらずライブイベントやCD制作を意識したIPプロデュースが中心です。

バンドリ!」や「アルゴナビス」など、イベントや舞台、ゲームを意識したIPが多いです。

むしろ、イベントやゲームなど長期的なIP成長を目的に、知名度を伸ばすためのアニメ化を行うことが多いです。

ブシロードのアニメの特徴は、ブシロードがアニメ製作に100%出資している点でした。

よくあるアニメのクレジットでは、製作欄に「○○製作委員会」とありますが、ブシロード作品の場合は、「製作:ブシロード」のように一社のみです。

つまり、ブシロードがアニメ製作資金の3億円以上を一社で負担しています。

前述のとおり、ブシロードはイベントやゲーム化を前提にアニメを製作していますので、利害関係を少なくするためにも一社単独で製作しているのでしょう。

そんなブシロードですが、2021年3月にアニメの100%単独出資から製作委員会方式に戻すことが発表されました

さすがに、一社単独でアニメを作り続けることが資金的に困難になったのでしょう。

また、ブシロードのアニメはスタジオサンジゲンの制作が多いです。ブシロードも出資しています。

 

ここから先は、かなり説明が薄くなります。

(特徴といえる特徴を見つけられませんでした...)

 

6. DMM Pictures

DMMグループのレーベルです。

印象としては、特に講談社が出している作品のアニメ化が多いです。

2020年には、「彼女、お借りします」「炎炎ノ消防隊」「波よ聞いてくれ」「ランウェイで笑って」など、講談社の原作作品のアニメ化が目立ちました。

7. NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

NBCユニバーサル傘下の映像・音楽会社です。

2017年に同社とクランチロールは、新作アニメの共同製作と世界配給で提携することを発表しました

8. エイベックス・ピクチャーズ

avexのアニメレーベルです。

おそ松さん」や「フルーツバスケット」、「キングダム」といった、メガヒットIPのアニメリメイクが目立ちます。

9. キングレコード

もともとは講談社の音楽部門であったことから、主要株主も講談社となっています。

そのため、講談社原作作品のアニメが多いですが、他社原作作品もあります。

10. アスミックエース

ジュピターテレコム(J:​COM)の完全子会社です。

比較的最近から、アニメ製作に力を入れている印象です。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」や「弱キャラ友崎くん」など人気アニメの製作を行っています。

11. ポニーキャニオン

フジ・メディア・ホールディングスのグループ会社です。

「五等分の花嫁」や「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」、「A3!」といった人気IPのアニメ化が多いです。

TBSとABCアニメーション京都アニメーションとつながりが深いように感じます。

12. ワーナーブラザーズ

アメリカのワーナーメディアの子会社です。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」や「食戟のソーマ」などのアニメを製作しています。

13. フリュー

もともとはプリクラ機械の会社でしたが、2013年に株式会社ウィーヴを吸収し、アニメ事業に参入しました。

ゆるキャン△」は同社の一番のヒット作といえるでしょう。

14. マーベラス

ゲーム事業がメインの会社です。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」や「東京喰種トーキョーグール」などの大ヒットIPのアニメ化を手掛けています。

その他

他にも、以下のような会社があります。

アース・スター エンターテイメント、YTE、松竹、vap、フライングドッグ、フロンティアワークス

どうやってビデオメーカーを見分けるの?

一番確実なのは、クレジットを見ることです。

OPかEDの最後には、ほぼ必ず「○○製作委員会」という表記があります。

その下に、製作委員会に参加している会社の名前が列挙されています。

もしくは、OPに「製作協力」として会社名が並んでいることもあります(主にポニーキャニオン幹事の作品)。

その中の、一番上にある会社がビデオメーカーです。

大体の場合は、これまでに紹介した会社の名前があるでしょう。

 

ですが、作品によっては、会社名が表示されないこともあります。

そんな時は、OPの冒頭で表示される「エグゼクティブプロデューサー」の欄を見てください。

一番上にある人の名前をネットで検索してみましょう。

おそらく、企業名とともに役職が出てくるはずです。

エグゼクティブプロデューサーは、会社のアニメ事業の責任者のような位置付けが多いですので、検索するとその人の役職が出てきます。

同一同名の人がいる時は「[人物名] アニメ」で調べてみてください。

ほぼ確実に、見つかります。

 

 

近年目覚ましい成長を続けるアニメ事業は、多くの会社で成長戦略の柱として位置付けられています。

今後の各社の展開が楽しみです。

In-n-outとマクドナルド

マクドナルドのバーガーはまずい」

そう気づいたのは、アメリカのハンバーガーチェーン In-n-out でシンプルなバーガーを食べた時である。

私はそれまで、マクドナルドのヘビービジターであった。

暇があればマクドに行き、時間を潰すことが多々あった。

マクドナルドはバーガーの他にもサイドメニューが豊富である。

バーガーに限って言っても、常時10種類以上のバーガーと期間限定のメニューが存在する。

そのバラエティ豊かな品揃えは、顧客を飽きさせない一つの要因であろう。

私はマクドナルドが大好きであった。In-n-outを食べるまでは。

In-n-outを知らない人は多いであろう。

簡単に言えば、アメリカの有名なハンバーガーチェーンである。

日本のハンバーガーチェーンといえばマクドナルドやモスバーガーロッテリアなど数は限られるが、本場アメリカではその数は比にならない。

数あるハンバーガーチェーンの中でも、In-n-outは人気が高い。

ビジネスインサイダーの調査では、オススメのハンバーガーチェーンランキングで2位の座を手にしていた。 

(ちなみに1位はChick-fil-Aである)

その人気の秘密を、私は安さと美味しさであると考える。

一見両立しなさそうな2つであるが、In-n-outはやってのけたのだ。

美味しさは主観である。だが、アメリカ人の間では「マクドナルドよりもIn-n-outの方が断然美味しいしオススメである」というのが一般的な見方であるそうだ。

私は決してグルメレポーターではないので、その美味しさを表現することができない。

しいていえば、バンズの内側のサクサク具合が最高である。

In-n-out は食材の新鮮さを意識しているそうで、ジャガイモは店内でむいてカットし、フライにしている。

(ちなみにマクドナルドは冷凍でカットされてるものが店舗に運ばれる)

まあとにかく、In-n-outのバーガーは美味しいのだ。(強引な主張であることは重々承知している)

私が注目したいのは、安さである。

ロサンゼルスの場合、マクドナルドのハンバーガーは2.49ドルであるが、In-n-outのハンバーガーは2.10ドルである。

一見大した差には見えないが、In-n-outのバーガーはあくまで「この美味しさでこの値段!?」というクオリティに対する安さの驚きである。

私個人にしてみれば、2.49ドルの大したことないバーガーを食べるよりも、2.10ドルの美味しいバーガーを食べる方がよっぽど幸せなのだ。

では、この安さはどのように生まれるのだろうか。

結論を言えば、メニューの少なさである。

In-n-outには、3種類のハンバーガーとポテトしかメニューにない。

(まあトマトが入っていたり、輪切り玉ねぎに変えることができたりカスタマイズはできるが)

ハンバーガーが3種類しかないなんて、マクド好きの私にとってはかなりの衝撃であった。

ちなみにメニューは、ハンバーガーとチーズバーガー、それとDouble-Doubleというビックマックのようなもの、これらの3種類である。

テリヤキバーガーやチキンフィレオは邪道なのだ。

これらのハンバーガー、違いはチーズが入っているかどうか、あとパティやバンズの枚数しか違わないので、仕入れの品目が限られている。

少ない種類の材料を、大量に仕入れればいいのだ(まあ新鮮さの問題もあるので実際はどうかわからないが、扱う材料の少なさはアドバンテージである)。

マクドナルドではそうはいかない。あれだけ豊富なメニューを提供するのだから、それ相応の多様な材料が必要となる。

次に、人件費(特に教育コスト)を見る。

種類が少なければ従業員が覚えるメニューも少ないので、早く人材が育つ。

マクドナルドでは多様なメニューに対応するため、研修期間が長いことがある。研修期間でもかなり使えるようにはなるが、一人立ちをして現場を任せられるようになるには少し時間がかかる。さらに、マクドナルドのバーガーは、商品によって微妙に材料や手順が違うことがあるので、戸惑う新人も多い(体験談)。

経営学の視点で見ると、In-n-outの方が従業員一人当たりの教育コストが安いことになるのだ。

(ちなみに両者の厨房の様子やオペレーションにはあまり違いは見られなかった。)

個人的には、様々なメニューを持つマクドナルドはまるでレストランのようであるが、In-n-outはどちらかと言えば定食屋に近い。

前者は商品のバラエティなどの変化を望むが、後者はあくまで安定を望む。

定食屋の安さの秘密が、限られた商品の種類と変化のないオペレーション、そしてそれを求める安定した顧客層であるとするならば、まさにIn-n-outはこれらの条件を満たしていると言えるだろう。

外食チェーンのローカライズ化

今回のテーマはクリスピークリームドーナツです。

2006年に日本上陸し、今までとは一線を画すドーナツとして注目されました。

全国に続々と出店しピーク時には64店舗まで増えました。

しかし近年では業績が振るわず、店舗数は3年間で一気に約40店舗にまで減少。

新宿にオープンした第1号店も閉店に追い込まれました。

そんな中、経営コンサルタントとして多くの飲食店を復活させてきた若月貴子さんが社長に抜擢。

彼女が挑戦しているのは日本流への改革。

アメリカのスタイルを模倣するのではなく、日本独自のやり方を当てはめていきました。

その一つとして、店内レイアウトが挙げられます。

アメリカの店内や改革前のレイアウトでは、席と席の間が狭く、とにかくお客さんを入れることに重点を置いていました。

しかし若月氏はこれに目をつけ、お客さんが落ち着けるよう、カフェのようなインテリアを新店舗に導入しました。

また、ショッピングモール内のある店舗では、子どもを連れた家族が楽しめるよう、ボルダリングウォールが設置されています。

このように、地域ごとの立地や客層に合わせた店舗づくりを行いました。

次に、メニューについてです。

クリスピークリームといえば、クリームがたっぷり乗ったドーナツを想像しませんか?

最初は物珍しさで買っていたお客さんも、その過度な甘さから、購入を控えるようになりました。

そこで、アメリカのドーナツをそのまま売るのではなく、日本人好みのドーナツ生産を始めました。

その一つが、11月に発売された「北海道 チーズケーキ」です。

チーズの酸味を活かすことで、甘さを抑えることに成功しました。

このように、お客さんのニーズに合わせた商品開発も進めているそうです。

 

これまで述べたようにクリスピークリームは、アメリカの店舗スタイルや商品構成を模倣するだけでなく、日本に合わせたお店づくりを意識し始めました。

それぞれの地域合わせて必要な部分を変えていく「ローカライズ」を進めているのです。

 

(参考: ガイヤの夜明け  2018年10月30日 「外食王4 どん底から起死回生!」)

インドで家電需要を取り込むには?

突然ですが、問題です。

インドで、スマートフォンのシェアNo.1と洗濯機のシェアNo.1はどこでしょうか?

 

正解は、スマートフォン→シャオミ

洗濯機→ハイアール でした。

そうです。どちらも中国企業なんです。

スマホについては、iPhoneのシェアは高くないの?と思うかもしれません。

実はインドでiPhoneはまだまだです。

なぜなら、iPhone Xは11万円ですよ?

それに比べて、シャオミの最新スマートフォンは1万円程度です。10分の1の価格なんです。

 

それはさておき、インドの家電で高いシェアを誇る中国企業ですが、

実はMade in Chinaではないのです。

ラベルを見るとMade in Indiaなのです。

一体なぜでしょうか?

 

実はインドでは、モディ首相が “ Make in India “という政策を進めているのです。

これは、外資企業を国内に積極的に誘致しようという政策です。

これにより中国企業を含む多くのメーカーが、インド市場向けの製品を、インドで生産しているのです。

 

実は、インドで家電の普及率はそれほど高くありません。

テレビは60%に対し、冷蔵庫は20%、洗濯機は10%程度です。

しかし近年、家電を買うことのできる中間層が増大し、家電の需要は高まってきています。

安い金額で変える中国製品が人気なのも納得がいきます。

日本製品はブランド品ですからね。

 

今、インドで勢いのある日本企業はPanasonicです。

過去には事業縮小した過去もありますが、現在では巨大なテクノパークを建設し、

現地の従業員を雇用し、製品を大量に生産しています。

 

パナソニックでは近年、日本では考えられにくい機能を持った洗濯機を発売しました。

「カレーの汚れを落とす」洗濯機です。

ご存知の通り、インドではカレーが大変好まれます。が、その汚れを落とすのは困難な技。

そこでパナソニックでは、現地でカレーの専門家と研究を重ね、2年以上の歳月をかけ、「Curry」モードを備えた洗濯機を開発しました。

売れ行きがよく、現地で様々な製品を開発しているそうです。

 

インドで好まれる、低価格帯の家電は、多くが中国もしくは韓国企業ですが、

そこに日本企業がどのように挑んでいくのかが今後気になりますね。

 

(参考: 未来世紀ジパング 2018年11月7日放送
「一帯一路VSインド太平洋」 日中印の"新たな三角関係" )