突然ですが、問題です。
インドで、スマートフォンのシェアNo.1と洗濯機のシェアNo.1はどこでしょうか?
正解は、スマートフォン→シャオミ
洗濯機→ハイアール でした。
そうです。どちらも中国企業なんです。
スマホについては、iPhoneのシェアは高くないの?と思うかもしれません。
実はインドでiPhoneはまだまだです。
なぜなら、iPhone Xは11万円ですよ?
それに比べて、シャオミの最新スマートフォンは1万円程度です。10分の1の価格なんです。
それはさておき、インドの家電で高いシェアを誇る中国企業ですが、
実はMade in Chinaではないのです。
ラベルを見るとMade in Indiaなのです。
一体なぜでしょうか?
実はインドでは、モディ首相が “ Make in India “という政策を進めているのです。
これは、外資企業を国内に積極的に誘致しようという政策です。
これにより中国企業を含む多くのメーカーが、インド市場向けの製品を、インドで生産しているのです。
実は、インドで家電の普及率はそれほど高くありません。
テレビは60%に対し、冷蔵庫は20%、洗濯機は10%程度です。
しかし近年、家電を買うことのできる中間層が増大し、家電の需要は高まってきています。
安い金額で変える中国製品が人気なのも納得がいきます。
日本製品はブランド品ですからね。
今、インドで勢いのある日本企業はPanasonicです。
過去には事業縮小した過去もありますが、現在では巨大なテクノパークを建設し、
現地の従業員を雇用し、製品を大量に生産しています。
パナソニックでは近年、日本では考えられにくい機能を持った洗濯機を発売しました。
「カレーの汚れを落とす」洗濯機です。
ご存知の通り、インドではカレーが大変好まれます。が、その汚れを落とすのは困難な技。
そこでパナソニックでは、現地でカレーの専門家と研究を重ね、2年以上の歳月をかけ、「Curry」モードを備えた洗濯機を開発しました。
売れ行きがよく、現地で様々な製品を開発しているそうです。
インドで好まれる、低価格帯の家電は、多くが中国もしくは韓国企業ですが、
そこに日本企業がどのように挑んでいくのかが今後気になりますね。
(参考: 未来世紀ジパング 2018年11月7日放送
「一帯一路VSインド太平洋」 日中印の"新たな三角関係" )